「カード占いを始めてみたいけど、タロットとルノルマン、どっちがいいの?」
「結局のところ、タロットとルノルマンってどちらが当たるの?」
神秘的なカードの世界に足を踏み入れようとしているあなたなら、きっとこんな疑問を抱いているのではないでしょうか。SNSや書店で美しいカードを目にするたび、自分で占ってみたいという気持ちは高まりますよね。
でも、いざ選ぶとなると、「ルノルマンカードは的中率がすごいって聞くけど、なぜ当たるの?」「タロットの方が有名だけど、ルノルマンとの使い分けがわからない」「オラクルカードとの違いも気になる…」「そもそも、ルノルマンカードって少し難しそうだし、当たらないって声も聞く…」など、次々と疑問が湧いてくるものです。
この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、**「タロットとルノルマン、どちらが当たるのか」**という核心的な問いに、プロの視点から深く、そして分かりやすくお答えします。
- 「当たる」の本当の意味とは?占いの種類を比較する前に知るべきこと
- タロットとルノルマン、それぞれのカードが持つ「得意な質問」と占術の特性
- タロット・ルノルマン・オラクルの違いと、悩み別のおすすめ使い分け術
- ルノルマンカードが「当たらない」「難しい」と感じる原因と克服法
- カード占いに潜む「危険性」の真実と、安全に楽しむための心構え
「タロットとルノルマン、どちらが当たる?」その答えの前に知るべきこと
多くの人が最も知りたい「結局、どっちが当たるの?」という問い。その答えを出す前に、少しだけ立ち止まって「当たる」とはどういうことかを考えてみましょう。
占いの世界でいう「当たる」には、大きく分けて2つの意味があります。
- 未来予知としての「当たる」:「彼から連絡が来るか」「試験に合格するか」といった、具体的な未来の出来事を言い当てること。
- 現状分析としての「当たる」:「そうそう、私の性格ってそうなの!」「相手の気持ち、まさにそんな感じ!」と、現状や心理状態を的確に言い当てること。
結論から言うと、**未来予知のような具体的な出来事を占うのが得意なのは「ルノルマン」、人の気持ちや深層心理といった目に見えないものを読み解くのが得意なのは「タロット」**です。
どちらが優れている、劣っているということでは決してありません。例えるなら、精密な地図と、美しい風景画のようなもの。どちらも素晴らしいですが、目的地への最短ルートを知りたい時に風景画を見ても困りますし、旅の感動を味わいたい時に地図だけでは物足りませんよね。
大切なのは、**「どちらが当たるか」ではなく、「自分の知りたいことに、どちらが適しているか」**という視点を持つことです。
一目でわかる!タロットとルノルマンカードの根本的な違い
まずは、二つのカードがどれだけ違うのか、基本的なスペックを比較してみましょう。
項目 | タロットカード | ルノルマンカード |
枚数 | 78枚(大アルカナ22枚、小アルカナ56枚) | 36枚 |
絵柄 | 複雑で象徴的、物語性がある | シンプルで具体的(犬、手紙、指輪など) |
解釈方法 | 1枚でも深い意味を持ち、心理や状況を読み解く | 複数枚のカードを組み合わせて、具体的な出来事を読む |
逆位置 | あり(解釈が複雑になる要素) | 基本的になし |
得意な質問 | 気持ち、心理、原因、抽象的なこと | 現実的な出来事、時期、YES/NO、具体的なこと |
キーワード | 「正義」「運命の輪」など概念的 | 「家」「船」「道」など日常的 |
占い師のスタンス | カウンセラー、心理分析家 | ストーリーテラー、事実を告げる人 |
このように、枚数から絵柄、解釈の方法まで、全く異なる特性を持っていることがわかります。
なぜ当たる?それぞれのカードが得意な質問と占術の特性
では、なぜそれぞれのカードは、得意な分野で「当たる」と言われるのでしょうか。その秘密を、占術の特性から紐解いていきましょう。
【タロット】相手の気持ちや深層心理を読むのが得意
タロットが「人の心」を読むことに長けている理由は、そのカード構成にあります。
78枚のカードは、人生の大きなテーマを表す大アルカナと、日々の出来事や感情の機微を表す小アルカナに分かれています。特に小アルカナには、感情を表す「カップ」、知性を表す「ソード」、情熱を表す「ワンド」、現実を表す「ペンタクル」という4つのスート(組)があり、これが人間の複雑な心理状態を多角的に表現するのに役立つのです。
例えば、「あの人は私のことをどう思っていますか?」という質問に対して、愛情を示す「カップのエース」が出れば純粋な好意が、コミュニケーションの誤解を示す「ソードの3」が出れば何か傷ついたことがあるのでは、と深く読み解くことができます。
一枚一枚のカードに物語があり、登場人物の表情や背景から様々なインスピレーションを受け取れるため、言葉にならないモヤモヤした感情や、問題の根本原因を探るのに最適なカードと言えるでしょう。
【ルノルマン】具体的な未来や「YES/NO」を導くのが得意
ルノルマンカードの的中率がすごい、と言われる理由は、そのシンプルさと組み合わせの妙にあります。
36枚のカードに描かれているのは、「騎士」「クローバー」「家」といった、誰が見ても同じイメージを抱く具体的なシンボルばかり。タロットのように複雑な解釈は必要なく、キーワードが非常に明確です。
ルノルマンカードの真骨頂は、**複数のカードを組み合わせて読む「コンビネーションリーディング」**にあります。
例えば、
- 「騎士(知らせ)」+「手紙(メッセージ)」=メールやLINEが来る
- 「指輪(契約)」+「コウノトリ(変化・引っ越し)」=結婚や同棲による新生活
- 「道(選択)」+「ネズミ(損失・ストレス)」=間違った選択によるストレス
このように、単語を繋げて文章を作るように、具体的な出来事を非常にシャープに読み解くことができます。「今日、何か良いことある?」「彼から連絡はいつ来る?」といった、日常的で具体的な質問に対して、明確な答えを与えてくれるのがルノルマンカードの最大の強みです。
【タロット・ルノルマン・オラクル】3つのカードの最適な使い分け
カード占いの世界には、もう一つ「オラクルカード」という人気のカードがあります。ここで、3つのカードの違いと、悩み別の最適な使い分け方を整理してみましょう。
タロットカード | ルノルマンカード | オラクルカード | |
役割 | カウンセラー | ストーリーテラー | チアリーダー |
目的 | 問題の原因分析、心理探求 | 具体的な状況把握、未来予測 | ポジティブな助言、癒し |
メッセージ | 時に厳しい現実も示す | 事実を客観的に示す | 優しく、前向きな言葉 |
自由度 | 伝統的な解釈が基本 | 組み合わせのルールが重要 | 解釈は非常に自由 |
危険性 | 結果に一喜一憂しやすい | 具体的なので依存しやすい | (比較的少ない) |
▼こんな時はこのカード!悩み別・使い分けガイド
- **「彼の気持ちがわからない…なぜか不安」**→ タロットで彼の深層心理や、不安の根本原因を探る。
- **「彼から連絡は来る?来ない?」**→ ルノルマンで「YES/NO」や具体的な状況をハッキリさせる。
- 「転職活動がうまくいかない…どうすれば?」→ まずタロットで「なぜうまくいかないのか」を分析。次にルノルマンで「A社とB社、どちらが良いか」といった具体的な選択肢を比較検討。最後にオラクルで「前向きに進むためのアドバイス」をもらう。
このように、複数のカードを使い分けることで、一つの悩みを多角的に、そして深く掘り下げていくことができるのです。
ルノルマンカードの「当たらない」「難しい」を克服するコツ
「ルノルマン、やってみたけど当たらない」「組み合わせが難しくて挫折した」という声もよく聞きます。それは、ルノルマン特有のコツを知らないだけかもしれません。以下の3つのポイントを意識してみてください。
コツ①:キーワードを暗記せず、象徴として捉える
「犬=友人、忠実」と丸暗記するのではなく、「犬というシンボルが持つイメージは?」と考えてみましょう。「人懐っこい」「誠実」「ペット」「待っている存在」など、イメージが広がりますよね。このイメージの広がりが、リーディングの幅を豊かにします。
コツ②:まずは2枚(ツーカード)、3枚(スリーカード)読みから始める
いきなり36枚すべてを並べる「グランタブロー」に挑戦する必要はありません。まずは「A+B」の2枚読みで、単語を繋げる練習を繰り返しましょう。
- 質問:「今日の仕事運は?」
- 出たカード:「船」+「山」
- 解釈:「船(旅行・貿易)」が「山(障害)」に阻まれている → 海外との取引でトラブル?出張が延期になる?
この練習を繰り返すことで、自然と組み合わせの感覚が身についていきます。
コツ③:逆位置は採用しない!ネガティブな意味は隣のカードで読む
ルノルマンカードには、基本的に逆位置の概念はありません。 では、ネガティブな意味はどう読むのか?それは、隣り合ったカードで判断します。
例えば、「クローバー(幸運)」のカードが出ても、その隣に「雲(混乱・不運)」があれば、「一見幸運に見えるが、何か問題を含んでいる」と解釈します。これがルノルマンの面白いところです。
タロットとルノルマンの「危険性」は本当?安全に楽しむための心構え
「カード占いは危険」という噂を聞いて、不安に思う方もいるかもしれません。オカルト的な危険性を心配する声もありますが、本当に注意すべきは、もっと現実的な**「占いへの依存」**です。
何でもかんでも占いで決めないと行動できなくなったり、悪い結果に過剰に落ち込んでしまったり…。カードは人生を豊かにするツールであるはずが、逆にあなたを縛り付ける鎖になってしまう。これが、カード占いにおける最大の「危険性」です。
そうならないために、以下の3つのルールを心に留めておいてください。
- 占いは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と楽しむ
結果はあくまでアドバイスの一つ。それに一喜一憂しすぎず、エンターテイメントとして楽しむくらいの距離感を保ちましょう。 - 最後の決断は、必ず自分でする
カードはヒントを与えてくれますが、あなたの人生を決めるのはあなた自身です。占いを参考にしつつも、最後は自分の意思で道を選びましょう。 - ネガティブな結果は「対策を練るチャンス」と捉える
望まない結果が出た時こそ、「そうならないために、今できることは何だろう?」と考えるきっかけになります。カードは、あなたをより良い未来へ導くための警告をしてくれているのです。
FAQ|タロットとルノルマンに関するよくある質問
Q1. タロットとルノルマン、初心者が始めるならどちらがおすすめですか?
A1. 「ルノルマンカード」をおすすめします。 理由は、覚える枚数が36枚と少なく、絵柄も具体的で意味を掴みやすいためです。まずはルノルマンで「カードで占う」という行為に慣れ、もっと心の深い部分を探求したくなったらタロットに進む、というステップが挫折しにくいでしょう。
Q2. 一つの質問に対して、両方のカードを使ってもいいですか?
A2. もちろんです。むしろ、非常に効果的な方法です。例えば、「恋愛について」という漠然としたテーマを、まずタロットで「今の自分の恋愛における課題は何か」を占い、次に出てきた課題に対して「具体的な解決策は何か」をルノルマンで占う、といった使い分けができます。
Q3. ルノルマンカードはなぜ「怖い」と言われることがあるのですか?
A3. ルノルマンカードは、良くも悪くも結果がハッキリと具体的に出るためです。「棺」「十字架」「鎌」といった、直接的にネガティブな象徴を持つカードもあり、それが出た時に「怖い」と感じてしまうことがあります。しかし、それらは「終わりと始まり」や「避けて通れない運命」など、変化のための重要なメッセージを示していることも多いです。
Q4. タロットとオラクルカードを一緒に使うにはどうすればいいですか?
A4. タロットで現状分析をした後、アドバイスとしてオラクルカードを1枚引く、という使い方が最もポピュラーです。例えば、タロットで「今は停滞の時期」と出た時に、オラクルカードで「停滞期をどう過ごせば良いか」という前向きなメッセージをもらう、といった形です。
Q5. カードに「呼ばれる」って、本当にあるのでしょうか?
A5. これは多くのカーユーザーが体験することです。書店などでたくさんのカードを見ているうちに、なぜか特定のカードの絵柄や色使いに強く惹きつけられる感覚です。論理的な理由はありませんが、そうして選んだカードは、不思議とあなたにとって良きパートナーになってくれることが多いです。ぜひ、あなたの直感を信じてみてください。
まとめ:最高のパートナーを見つけて、あなただけの占いライフを
「タロットとルノルマン、どちらが当たるか」
その答えは、**「どちらも、得意な分野で驚くほど当たる」**です。
二つのカードは、優劣を競うライバルではなく、お互いの苦手な部分を補い合える、最高のパートナー。
- 心の霧を晴らしたい時は、タロットというカウンセラーに。
- 進むべき道を知りたい時は、ルノルマンというナビゲーターに。
ぜひ、両方のカードを手に取り、その違いを体感してみてください。そして、時には両方を使いこなしながら、あなただけの占いスタイルを見つけていきましょう。
カードたちは、あなたがより豊かで幸せな人生を歩むための、心強い味方になってくれるはずです。
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