ご結婚おめでとうございます!
大切な親戚から心のこもった結婚祝いをいただき、幸せな気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。
しかし、その一方で「お祝いへのお返し、何を贈れば喜んでもらえるだろう?」と悩んでいませんか。
特に親戚へのお返しは、今後の長いお付き合いを考えると、失礼がないように、そして心から感謝の気持ちが伝わるものを選びたいですよね。
「結婚祝いのお返しで喜ばれるものって何だろう?」
「親戚へのお返しの相場は、やっぱり半返し?」
「10万円もいただいてしまったけど、お返しはどうしよう…」
「のしや贈るタイミングなど、マナーが不安…」
この記事では、そんなあなたの悩みをすべて解決します。結婚祝いのお返し(内祝い)の基本マナーから、親戚との関係性別に合わせたおすすめのギフトまで、元ブライダルプランナーの知見も交えながら、徹底的に解説します。
この記事を読み終える頃には、自信を持って親戚へのお返しを選べるようになっているはずです。
この記事のポイント
- 親戚へのお返しの相場(半返し・3分の1返し)が金額別にわかる
- のしやタイミングなど、失礼のない基本マナーが身につく
- 年配、同世代、子供がいる家庭など、相手に合わせた喜ばれるギフトが見つかる
- 高額なご祝儀や「お返し不要」と言われた時の対応法がわかる
- お礼状の具体的な文例ですぐに感謝を伝えられる
まずは基本から!結婚祝いのお返し(内祝い)の基礎知識とマナー
お返しの品物選びの前に、まずは知っておきたい基本のマナーを確認しましょう。せっかくの感謝の気持ちも、マナー違反で台無しになってしまっては元も子もありません。
「内祝い」とは?お返しとの違い
結婚祝いのお返しは、一般的に「結婚内祝い」と呼ばれます。
本来、「内祝い」とは「身内のお祝い」という意味で、お祝い事があった家が、その喜びを親しい人やお世話になった人におすそ分けするために贈るものでした。そのため、お祝いをいただいていない方へ贈ることもありました。
しかし現在では、いただいたお祝いに対する「お返し」という意味合いで使われるのが一般的です。この記事でも、「結婚祝いのお返し=結婚内祝い」として解説していきます。
お返しはいつまでに贈る?最適なタイミング
結婚祝いのお返しを贈るタイミングは、お祝いをいただいてから1ヶ月以内が目安です。
挙式を挙げた場合は、挙式後1ヶ月以内に贈るのが一般的とされています。入籍のみの場合や、挙式よりかなり前にお祝いをいただいた場合でも、いただいてから1ヶ月以内を目安に手配しましょう。
あまりに遅れると「お祝い、届かなかったかな?」「忘れられているのかな?」と相手を不安にさせてしまう可能性があります。逆に早すぎても、お祝いを催促したような印象を与えかねません。感謝の気持ちを新鮮なうちに伝えるためにも、タイミングを守ることが大切です。
【のし】の選び方と表書きの完全ガイド
内祝いの品物には「のし(熨斗紙)」をかけるのが正式なマナーです。
項目 | 選び方・書き方 |
水引 | 紅白または金銀の「結び切り」(10本が最も丁寧) |
意味 | 「一度きりであるべきお祝い」に使います。何度も結び直せる「蝶結び」はNG。 |
表書き | 水引の上に「内祝」または「結婚内祝」と書く。 |
名入れ | 水引の下に新郎新婦の名前を連名で書きます。一般的に右に新郎の姓名(または名前)、左に新婦の名前を記載します。 |
最近では、名字は入れずに、ふたりの下の名前だけを記載するケースも増えています。親しい間柄の親戚であれば、名前のみでも良いでしょう。
感謝の気持ちを伝える【お礼状・メッセージカード】の書き方と文例
品物だけを贈るのではなく、必ずお礼状やメッセージカードを添えましょう。品物以上に、心のこもった言葉が相手の心に響きます。
【お礼状に入れるべきポイント】
- 結婚祝いをいただいたことへのお礼
- いただいた品物やご祝儀への感想(「素敵な〇〇をありがとうございます」「大切に使わせていただきます」など)
- 結婚式の様子や新生活の報告
- 「ささやかですが、内祝いの品をお贈りします」という一言
- 今後の抱負と、末永いお付き合いをお願いする言葉
【文例1:叔父・叔母など目上の方へ】
拝啓
〇〇の候、伯父様、伯母様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は私たちの結婚に際し、心のこもったお祝いをいただき、誠にありがとうございました。
温かいお心遣いに、二人で大変感激しております。
おかげさまで、〇月〇日に滞りなく結婚式を挙げることができました。
まだまだ未熟な二人ではございますが、これからは力を合わせ、笑顔の絶えない家庭を築いていきたいと思っております。
つきましては、ささやかではございますが、内祝いの品をお贈りいたしました。ご笑納いただけますと幸いです。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
(新郎姓名)
(新婦名前)
【文例2:いとこなど親しい親戚へ】
〇〇ちゃんへ
この間は、私たちの結婚に際して、素敵なプレゼントを本当にありがとう!
センスの良い〇〇で、二人で「さすがだね!」って話していました。新居で大切に使わせてもらうね。
〇月〇日の結婚式では、久しぶりに会えて嬉しかったよ。
これからは二人で力を合わせて、楽しい家庭を築いていきたいと思います。
ささやかですが、内祝いを贈ります。気に入ってくれると嬉しいな。
また近いうちに、新居にも遊びに来てね!
(新郎名前)&(新婦名前)
【最重要】親戚への結婚祝い、お返しの相場はいくらが正解?
お返し選びで最も悩むのが「金額の相場」ではないでしょうか。特に親戚からは、友人や同僚よりも高額なご祝儀をいただくことが多いため、判断に迷いますよね。
基本は「半返し(半額)」、高額な場合は「3分の1」でもOK
結婚内祝いの基本的な相場は、いただいたお祝いの「半額(半返し)」です。
例えば、3万円のご祝儀をいただいたら1万5千円程度、5万円なら2万5千円程度の品物をお返しするのが一般的です。
ただし、親戚から10万円以上の高額なご祝儀をいただいた場合は、必ずしも半返しにこだわる必要はありません。高額なご祝儀には、「新生活の足しにしてほしい」という強い応援の気持ちが込められていることが多いからです。その気持ちを汲んで、「3分の1」程度のお返しにしてもマナー違反にはあたりません。
半返しにこだわりすぎると、かえって相手に気を遣わせてしまう可能性もあります。感謝の気持ちをしっかりと伝えた上で、ご厚意に甘えさせていただくのも良いでしょう。
【ご祝儀の金額別】お返しの相場早見表(3万円・5万円・10万円)
ご祝儀の金額ごとにお返しの目安をまとめました。品物選びの参考にしてください。
いただいたご祝儀の額 | お返しの相場(半返し) | お返しの相場(3分の1) |
3万円 | 1万5千円 | 1万円 |
5万円 | 2万5千円 | 約1万7千円 |
10万円 | 5万円 | 約3万3千円 |
10万円以上 | 3分の1~半返しで検討 | 3分の1程度でも可 |
特に注意!10万円以上の高額なご祝儀へのお返しの考え方
祖父母や両親に近い間柄の親戚から、10万円、20万円、あるいはそれ以上といった高額なお祝いをいただくケースもあります。
このような場合は、前述の通り「3分の1返し」を目安にするのがおすすめです。例えば、20万円のご祝儀なら7万円前後のお返しとなります。
それでも高額になるため、品物選びに迷うかもしれません。その場合は、以下のような対応も検討しましょう。
- 品物+αの工夫をする: 3分の1程度の品物に加え、新婚旅行のお土産を奮発して渡したり、後日改めて食事に招待したりするなど、別の形でお礼をする方法です。感謝の気持ちがより深く伝わります。
- 相手に欲しいものを直接聞いてみる: とても親しい間柄であれば、「たくさんお祝いをいただいたので、ぜひ記念になるものを贈りたいのですが、何かご希望はありますか?」と直接伺うのも一つの手です。
大切なのは、金額に悩みすぎることなく、相手の気持ちに寄り添い、感謝を伝える姿勢です。
「お返しはいらないよ」と言われた…その言葉、本心?最適な対応とは
親戚、特に両親や祖父母から「お返しはいいからね」と言われることも少なくありません。これは、新郎新婦の負担を気遣う優しさからの言葉であることがほとんどです。
しかし、その言葉を鵜呑みにして本当に何も贈らないのは、基本的にはマナー違反とされています。
この場合の最適な対応は、相場の3分の1程度の、相手が恐縮しないくらいの品物を贈ることです。「お気持ちだけで嬉しいのですが、私たちの感謝のしるしですので、ぜひ受け取ってください」という言葉を添えて渡しましょう。
高価なものでなくても、心のこもった品物とメッセージがあれば、きっと喜んで受け取ってくれるはずです。例えば、新婚旅行のお土産や、二人の新居の写真を入れたフォトフレームなども素敵な贈り物になります。
【関係性別】親戚に絶対喜ばれる!結婚祝いのお返しおすすめギフト20選
ここからは、具体的なギフト選びです。親戚と一口に言っても、年代やライフスタイルは様々。相手の顔を思い浮かべながら、ぴったりの一品を見つけましょう。
祖父母・叔父叔母など【年配の親戚】には上質で実用的なものを
人生経験が豊富で、上質なものを知る年配の親戚には、「量より質」を意識したギフト選びがポイントです。
おすすめギフト5選
- 高級和菓子・洋菓子の詰め合わせ: 老舗の羊羹やカステラ、有名パティスリーのクッキーなど、自分ではなかなか買わないような少し贅沢なお菓子は鉄板です。個包装で日持ちのするものを選ぶと、相手のペースで楽しんでもらえます。
- 産地直送の高級グルメ: ブランド牛のすき焼きセット、高級料亭のお茶漬けセット、旬のフルーツなど、食卓を豊かにするグルメギフトは特別感があり喜ばれます。
- 上質な国産タオル: 今治タオルなど、品質に定評のあるブランドタオルは、ふんわりとした肌触りで日常を少し贅沢にしてくれます。何枚あっても困らない実用性も魅力です。
- 健康を気遣うドリンクギフト: 100%ストレートジュースや、ノンカフェインのハーブティー、健康志向の甘酒など、相手の体を気遣う贈り物は温かい気持ちが伝わります。
- 軽量で使いやすい食器: 年齢を重ねると、重い食器は負担になることも。有田焼や波佐見焼など、伝統的でありながら軽くて扱いやすい素材の夫婦茶碗やお皿もおすすめです。
いとこなど【同世代の親戚】にはセンスが光るおしゃれなものを
同世代のいとこなど、気心の知れた親戚には、少しトレンドを意識したおしゃれでハイセンスなギフトが喜ばれます。
おすすめギフト5選
- 人気のセレクトショップのカタログギフト: BEAMSやUNITED ARROWSなどが手掛けるカタログギフトは、掲載されているアイテムがおしゃれで、選ぶ過程も楽しんでもらえます。
- 有名ブランドのボディケア・入浴剤: Aesop(イソップ)やL’OCCITANE(ロクシタン)などのハンドソープやバスソルトは、自分では頻繁に買わないけれど、もらうと嬉しいアイテムの代表格です。
- デザイン性の高いキッチングッズ: BRUNO(ブルーノ)のホットプレートや、おしゃれなカッティングボード、デザインの良いコーヒーメーカーなど、日々の暮らしを楽しくするアイテムが人気です。
- こだわりのコーヒー・紅茶セット: 有名ロースタリーのスペシャルティコーヒー豆や、高級ティーブランドのギフトセットは、おうち時間を充実させてくれます。
- 体験型ギフト: ペアで楽しめるレストランの食事券や、リラクゼーションサロンのチケットなど、「モノ」ではなく「コト」を贈るギフトも記憶に残り、特別感があります。
【子供がいる親戚】には家族みんなで楽しめるものを
小さなお子さんがいる親戚には、夫婦二人向けのものよりも、家族みんなで楽しめるギフトを選ぶのが喜ばれる秘訣です。
おすすめギフト5選
- ジュースと焼き菓子の詰め合わせ: 子供も大人も大好きなジュースとお菓子のセットは、絶対に外さない定番ギフト。見た目も華やかなものを選ぶと、箱を開けた瞬間に歓声が上がりそうです。
- アイスクリーム・ジェラートのセット: ちょっとリッチな牧場のアイスクリームなどは、子供から大人まで大喜び。冷凍で日持ちするのも嬉しいポイントです。
- 有名ホテルのスープやカレーのセット: 温めるだけで本格的な味が楽しめるレトルトセットは、忙しいパパ・ママの強い味方になります。
- お米の食べ比べギフト: 複数のブランド米が少量ずつセットになったギフトは、実用的で家族みんなで楽しめます。新郎新婦の出身地のお米を選ぶのも素敵です。
- 親子で使える上質なタオルセット: 大人と子供で使えるよう、バスタオルとフェイスタオル、キャラクターものではないシンプルなデザインのものを選ぶと長く使ってもらえます。
日本の銘米が集結。贈られた人を思わず笑顔にする、食べ比べセット↓
【夫婦のみの親戚】には二人の時間を豊かにするペアギフトを
夫婦二人暮らしの親戚には、二人の生活に寄り添うような、少しロマンチックなアイテムがおすすめです。
おすすめギフト5選
- ペアのグラス・カップ: 有名ブランドのワイングラスや、デザイン性の高いマグカップなど、二人の晩酌やコーヒータイムを彩るアイテムは定番の人気です。
- 高品質な調味料セット: ちょっと良いオリーブオイルや、出汁、ドレッシングなどのセットは、料理好きな夫婦に喜ばれます。
- グルメ専門のカタログギフト: お肉専門、お酒専門など、特定のジャンルに特化したカタログギフトは、食にこだわりのある夫婦に選ぶ楽しみを提供できます。
- おしゃれなルームフレグランス: ディフューザーやアロマキャンドルなど、お部屋を良い香りで満たすアイテムは、二人のリラックスタイムを演出します。
- 夫婦箸(めおとばし): 「幸せの橋渡し」という意味も込められる夫婦箸は、縁起の良い贈り物として内祝いにもぴったりです。
【ジャンル別】迷ったらコレを選べば間違いなし!定番人気ギフト
贈る相手を絞りきれない、好みがわからない…そんな時に頼りになる、定番の人気ジャンルをご紹介します。
相手に選ぶ楽しみを贈る「カタログギフト」
何を贈ればいいか本当に迷った時の最終兵器とも言えるのがカタログギフトです。
最大のメリットは、相手が自分の好きなものを自由に選べること。こちらの自己満足にならず、相手の満足度が高いのが特徴です。
最近のカタログギフトは、単なるモノだけでなく、グルメや旅行、エステなどの「体験ギフト」が充実しているものも多く、選ぶ楽しみも一緒に贈ることができます。
【選び方のポイント】
- 相手の好みに合わせる: 総合カタログだけでなく、グルメ専門、スイーツ専門、セレクトショップ系、体験型など、相手の趣味に合った専門カタログを選ぶと、「あなたのことを考えて選びました」という気持ちが伝わります。
- 価格帯の確認: カタログギフトはシステム料が含まれているため、掲載商品の価格は表示価格よりも少し低めに設定されています。お返しの相場に合ったコースを選びましょう。
誰からも愛される消えものギフトの王道「お菓子・スイーツ」
後に残らない「消えもの」であるお菓子は、相手に気を遣わせすぎないギフトの代表格です。
【選び方のポイント】
- 日持ちするものを選ぶ: 相手のペースで食べられるよう、賞味期限が長い焼き菓子などがおすすめです。
- 個包装が便利: 家族の人数や食べるタイミングを気にしなくてよい個包装のものは、親切な配慮として喜ばれます。
- 特別感を演出: 自分ではなかなか買わないような有名パティスリーのものや、見た目も華やかなものを選ぶと、特別感がアップします。
ちょっと贅沢な食卓を贈る「グルメ・お惣菜」
甘いものが苦手な方や、お酒好きな方には、グルメギフトがおすすめです。
【選び方のポイント】
- 調理の手間が少ないもの: 温めるだけ、解凍するだけ、など調理が簡単なものが喜ばれます。
- 相手の家族構成を考慮: 小さな子供がいる家庭ならハンバーグやソーセージ、年配の方なら料亭の煮魚やお茶漬けなど、家族みんなで楽しめるものを選びましょう。
- 新郎新婦のゆかりの地の名産品: 二人の出身地や、思い出の場所の特産品を贈ると、会話のきっかけにもなり、二人のことをより知ってもらう良い機会になります。
上質で毎日使える「タオル・日用品」
タオルや洗剤などの日用品は、実用性の高さから根強い人気があります。
【選び方のポイント】
- 質にこだわる: 普段使いするものだからこそ、肌触りや吸水性に優れた、ワンランク上の上質なものを選びましょう。今治タオルなどが有名です。
- デザインはシンプルに: 相手の家のインテリアを邪魔しない、白やベージュ、グレーなどのベーシックカラーで、シンプルなデザインのものが無難です。
- 洗剤は素材に注意: 最近は、環境や肌に優しいオーガニック系の洗剤も人気です。香りが強すぎないものを選ぶ配慮も大切です。
知らないと失礼に?結婚祝いのお返しで避けるべきタブーな品物
感謝を伝えるためのお返しで、相手を不快にさせてしまっては本末転倒です。古くからの慣習や語呂合わせで、お祝いのお返しにはふさわしくないとされる品物があることを覚えておきましょう。
「縁が切れる」を連想させるNGアイテム
- 刃物(包丁、ハサミなど): 「縁が切れる」を連想させるため、一般的に避けられます。
- ハンカチ: 日本語で「手巾(てぎれ)」と書くため、手切れ=縁切れを意味すると言われています。
- 日本茶: 弔事で使われることが多いため、お祝い事の贈り物には不向きとされることがあります。ただし、おしゃれなパッケージの高級茶などは気にしない方も増えています。
目上の方に贈ると失礼にあたる可能性のあるもの
- 履物(スリッパ、靴下など): 「相手を踏みつける」という意味合いを持つため、特に目上の方には失礼にあたります。
- 筆記用具(万年筆、ボールペンなど): 「もっと勤勉に働きなさい」という意味に取られる可能性があるため、上司などへの贈り物としては避けた方が無難です。
- 肌着・下着: 生活に困っている人への施し、という意味合いがあるためNGです。
現金や商品券をお返しにするのはあり?なし?
いただいたお祝いに対して現金でお返しをするのは、マナー違反です。相手に「お金を突き返された」という不快な印象を与えかねません。
商品券やギフトカードも同様に、金額がはっきりと分かってしまうため、特に目上の方へのお返しには避けた方が良いとされています。
ただし、相手からリクエストがあった場合や、非常に合理的な考え方をする親しい友人など、関係性によっては許容されるケースもあります。親戚へのお返しとしては、基本的には品物で贈るのが最も丁寧で心の伝わる方法だと考えましょう。
まとめ:心を込めたお返しで、親戚との絆をより一層深めよう
結婚祝いのお返し選びは、考えれば考えるほど悩んでしまうものかもしれません。しかし、一番大切なのは「いただいたお祝いへの感謝」と「これからもよろしくお願いします」という気持ちを伝えることです。
お返し選びの3つのステップ
- まずは相場とマナーを確認: いただいてから1ヶ月以内に、半返し〜3分の1返しを目安に、のしをかけて贈る。
- 相手の顔を思い浮かべる: 年代、家族構成、ライフスタイルを考えて、ぴったりのジャンルを絞る。
- 心を込めたメッセージを添える: 品物だけでなく、手書きの言葉で感謝を伝える。
この記事でご紹介したポイントやギフト例を参考に、あなたの心が伝わる素敵なお返しを選んでください。心のこもった贈り物は、これからの親戚との新しいお付き合いを、より温かく、より豊かなものにしてくれるはずです。
FAQ(よくある質問)
Q1. 兄弟姉妹へのお返しは必要ですか?相場は?
A1. 兄弟姉妹へのお返しは、ケースバイケースです。事前に「お互い様だからお返しはなしにしよう」と話し合っている場合や、ご両親から「兄弟間では不要」と言われている場合は、それに従っても良いでしょう。もし贈る場合は、一般的な相場(半返し〜3分の1)にこだわらず、3,000円〜1万円程度の、相手に気を遣わせないギフトや食事をご馳走するなどの形でも問題ありません。
Q2. 職場の同僚などから連名でお祝いをもらった場合のお返しは?
A2. 連名でいただいた場合は、いただいた総額を人数で割り、その金額の半額程度が一人あたりのお返しの目安になります。一人あたりのお返しが少額になる場合は、個包装のお菓子の詰め合わせや、おしゃれなドリップコーヒーのセットなどを、一人ひとりに配るのがおすすめです。
Q3. お返しを渡しに直接訪問すべきですか?郵送でも良いですか?
A3. 本来は直接持参するのが最も丁寧ですが、相手が遠方に住んでいたり、お互いの都合が合わなかったりすることも多いため、現在では郵送でも全く問題ありません。郵送する場合は、必ずお礼状を添えることを忘れないようにしましょう。
Q4. お返しの品物に、自分たちの名前や写真入りのアイテムは贈ってもいい?
A4. 二人の名前や写真が入ったアイテム(お皿、お酒のラベルなど)は、記念にはなりますが、受け取った側が使い道や処分に困ってしまう可能性が高いです。親しい身内(両親や祖父母)であれば喜ばれることもありますが、叔父叔母やいとこなどには、避けた方が無難でしょう。
Q5. 内祝いの品物が、相手の好みと違ったらどうしよう?
A5. 相手の好みがわからない時にこそ、「カタログギフト」や、好き嫌いが分かれにくい「消えもの(お菓子やグルメ、実用的な日用品)」が活躍します。心を込めて選んだものであれば、その気持ちはきっと伝わります。あまり心配しすぎず、相手を想って選ぶ時間を楽しむことが大切です。
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